アメックス祭りの末路・・・ある程度”地道”で”適度”であることの重要性を再認識

一部の荒稼ぎした人々の行為が全てを台無しにしてしまったとも言える、アメリカンエクスプレスカード史上最悪の黒歴史、「アメックスゴールド祭り」。私は傍観者でしたが、日々行き交う情報の嵐には、”祭り”というような楽しいものは感じませんでした。

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”結果的に上限なし”という、アメックス側が想定していなかった異常事態と化してしまったキャンペーンは、単なる「電話,ガス,水道料金などの公共料金の支払いをアメックスゴールドで支払うようにすると、毎月の請求のたびに2000ポイントがもらえる」というもののはずでした。これが一部のユーザーたちの間で、「ダイヤルアップ回線契約(200円/月ほど)による複数のプロバイダ契約」「Yahooブックスで10円の書籍を購入」「スカパーで108円の番組を視聴」「huluで無限アカウントを作成」などなど、2000ポイントの乱獲方法が編み出されて、いかにして荒稼ぎしているかを競うような状態に。

個人で1000万ポイントを稼ぎ出して自慢しているユーザーもいたとか・・・。乱獲ユーザーに対しては、アメックスがアカウント停止の措置を始めたりしていたのですが、これも救済手段が用意されていたりして即効性は無し。いずれにしてもこのままではアメックス側の損害は甚大。というより、真面目に2000ポイントずつ付与しているアメックスって・・・と心配する声も。まあ、当然ですね。一般ユーザーにしてみれば、クレジットカード会社として堅いところを見せてくれないと安心できませんから。

最終的にアメックスが打ち出した対処策は、すべてを強制終了させることでした。「9月8日をもってボーナスポイントを終了」という一斉メールが、荒稼ぎした人にも普通に使っていた人にも均等に送られたのです。

アメックスとしても、何らかの形でこの騒動にケリをつける必要があります。社員のモチベーションもあるでしょう。今後アメックスがどうやって損害を最小限に食い止めるかはわかりませんが、保有ポイントの価値を一律10分の1にするような手段に出る可能性も考えられます。

いずれにしても、荒稼ぎした人の履歴はクレジット業界に残ります。あまり無体な真似はしないほうが、自分のためだということなのかもしれません。

”地道”で”適度”であることは重要なことだと思います。欲に目が眩んで節度を失っている姿というのは、傍から見ていても気持ちのいいものではありませんね。

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