大手外食チェーンはなぜ独自のプリペイドカードを出すの?そのからくりとは?

最近は独自のプリペイドカードを発行する大手チェーン店が増えてきました。
例を挙げてみますと、

CooCa(クーカ)・・・すき家、COCOSなどゼンショーグループの店舗

モスカード・・・モスバーガー

スターバックスカード・・・スターバックスコーヒー

タリーズカード・・・タリーズコーヒー

ドトール バリューカード・・・ドトールコーヒー

KFC CARD・・・ケンタッキー・フライド・チキン

KOMEKA(コメカ)・・・コメダ珈琲店、おかげ庵

肉マイレージカード・・・いきなりステーキ、ペッパーランチなど

チャージ式のプリペイドカードはどの外食チェーンのカードも軒並み好評です。”ステーキ好きの証明証”とも言われている肉マイレージカードなどは、開始1年ほどで発行枚数が12万枚に達したという話も耳にします。どんだけ肉好きなんだ、という話です。

流行るものには必ず理由があるものです。これらのプリペイドカードの、客側・ショップ側にとってのメリットについて、改めてまとめてみました。

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客側のメリット

客側には次のようなメリットがあります。

キャッシュレスで会計ができること

プリペイドガードでの支払いは基本的にカードの受け渡しだけで会計が済むので、とてもシンプル・安全で時間も短縮されます。

各種割引が適用されること

プリペイドカードでの支払いに対して割引サービスを設けたり、独自ポイントを付与したりしているショップが多いのも、客側にとっての大きなメリットになります。

オンラインチャージでクレジット払いができることも

例えばモスバーガーの場合、レジでカードが使えない代わりに、モスカードへのチャージでクレジットカードを使えば、間接的にトクすることができます。

そもそもファーストフード系のお店で、レジでの支払いにクレジットカードが使えるのはまだまだ少数です。薄利多売が当たり前の外食産業界では、クレジットカードを導入するメリットがありません。

クレジット会社への手数料を払うくらいなら、その分商品の価格を下げてお客に喜んでもらおう、というのが大手チェーンの考え方です。

それに対して、最近の客はクレジットカードの利用を求める傾向にあります。ショップ側としては、このニーズに応えつつも、クレジット会社への手数料を支払わないでも済む方法として、独自プリペイドカードの導入に乗り出すわけです。

ショップ側のメリット

では、プリペイドカードを導入した場合の、ショップ側のメリットとは何でしょうか。

レジ業務の簡略化が図れる

ショップとしては、全ての客がプリペイドカードで支払いをしてくれたなら、レジ業務は数段簡単でスムーズになります。現金の受け渡しもクレジット払いによるサインのやり取りもなく、混雑時でも滞ることなく会計処理を進められます。

囲い込みができる

そのショップでしか使えないキャッシュをプリペイドカードにチャージしてくれるのですから、チャージしてもらった瞬間から収益が約束されたようなものともいえます。

当然、客が他店に流出するのも防げますし、特典を設けることでリピーターの増加にもつながります。導入によるメリットは計り知れません。

残高も収益?

プリペイドカードには有効期限があり、また、チャージした金額の払い戻しはできないのが普通です。そのため、チャージされた金額は、使われた場合はもちろんのこと、使われずに期限が切れた場合でも、ショップの利益になるという指摘もあるのです。一説によると、とあるコーヒーチェーン店の発行するプリペイドカードの年間の期限切れ残金の総額は1.4億円に達したとのこと。

ちなみにこれらの期限切れ残金のことを”退蔵益”といいます。プリペイドカードに限らず、端数が発生するものや定額制のものは全て、退蔵益につながる可能性を持っています。




便利なプリペイドカードは、上手に使えば客側のメリットも高く、管理さえしっかりすれば安全・安心な電子マネーだと言えます。退増益のような裏のからくりに目を向けると「上手なビジネスにうまく乗せられてる」と感じないでもありませんが、そこはお互いにメリットがあってのことです。

クレジットカードが使えない店舗で間接的にクレジットカードが使えたり、使えば使うほどランクアップして定期的に特典が得られたリするわけですから、普通に現金で支払うよりもお得になるのは確実です。それに、もともとお気に入りのショップだからプリペイドカードを購入してリピーターになるわけなので、囲い込まれても特に文句はないですからね。

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